自分史コラム

自分史の書き方

2025.03.20

時間差にご用心、「著者の視点」と「編集者の視点」

workfor ワークフォー「自分史コラム」へ、おいでいただき、ありがとうございます。

自分史とは、「自分の歴史(過去の出来事)を表現したもの」、
作り方や表現方法は自由です。


 時間差にご用心、「著者の視点」と「編集者の視点」


今回は、自分史に取り組まれて、ある程度の成果物が整った方へ。
認定自分史活用アドバイザー・workfor ワークフォー からのアドバイスです。

1.あなたの自分史が受け手に届くのは、未来
昨日、先月、昨年
今日、今月、今年
明日、来月、来年

今、あなたが自分史原稿でも、他の原稿でも、何か文章を書いている場合、無意識に、つい、そう書いてしまいませんか。

だって、今日は2025年3月20日であり、昨日や今日、明日のことは、自分も、どなたも、何日か、よくわかっていること。
昨日は3月19日で、今日は3月20日で、明日は3月21日です。
先月は2月で、今月は3月で、来月は4月です。
昨年は2024年で、今年は2025年で、来年は2026年です。

だから、あえて具体的に数字を示さなくても、昨日、先月、昨年とか、明日、来月、来年と書いて、
決して不自然ではありません。

しかし、実際に自分が自分史の原稿を書いた時点と、その文章が何らかの成果物として受け手(読み手)に届く時点は、
違います。必ず、時間差が発生します。

(今日書いた文章を、今日のうちにすぐネット発信する場合も、受け手(読み手)がその文章をいつ目にするかは、わかりません。
だから、同じことです。)

あなたの自分史が受け手に届くのは、未来なのです。

2.書くことに集中しているときは、時間差を忘れがちでも仕方ない、気にしない
どなたも、同じ経験は結構あると思います。私も、そうです笑。

書くことに集中しているとき、時間差を忘れがちになるのは、仕方ありません。
自分史に取り組み始めて、一番に思いつく単語や、一番に思い浮かぶ映像(情景)に沿って、どんどん書くことに楽しく笑、
集中していると、おそらく、頭はいくぶん沸騰気味でカッカしています。だから、冷静な視点は持ちにくい。

まさに「著者の視点」の真っただ中にいるわけですから。それは、それでよろしいのです。

いちいち、書いている最中に、あれこれ気にしていたら、筆が進まない(キーボードへの入力が進まない)から、
あまり気にしないでください。このことは、私が自分史講座などでも、よく皆さんにお話していることです。
3.最初に書くときは、熱い気持ちのまま、「著者の視点」で集中
少々の誤字脱字、事実が不明だったり、記憶があいまいだったりして、これはどうだったかな、と不安なこと、
確認したいこと、資料を調べて裏取りしたいこと、親族や友達に連絡して尋ねてみたいことなど、
実際に自分史原稿を書いている途中で、いくつも出てくると思います。

漢字がすぐ浮かばない、あれは本当はいつのことだったのか、こんなことを書いてもよいのか、など困って、考え込んでしまうと、
そこで止まってしまい、それで熱意も途切れて、結局挫折してしまった、なんていう話もよく聞きます笑。
でも、あなたが最初に「このことを書こうと思った」、いわば、熱い、最初の気持ち・たかぶり、マグマのようなものは、
とても大切なものなのです。

その目に見えない熱さは、なかなか、後から付け加えることはできません。
だから、そのことを大切にしてほしいのです。

最初に自分史原稿をフレッシュな気持ちで書いているときは、どうぞ、その筆の(ペンや入力の)勢いは止めないで、
どんどん思うままに書いてほしいのです。

最初に書くときは、時間差のことなど忘れがちでも仕方ないこと。

どうぞ、熱い気持ちのまま、「著者の視点」で集中して、書いてください。

その方が、書いていて、自分もとても楽しいし、結果、多少ゴツゴツしていても、
あなたの人柄がにじみ出ている、素敵な文章が生まれます。

それでこそ、自分史に取り組む意味があるのだと私は思います。

4.その後、ある程度の成果物が整ったら、時間差にご用心、「編集者の視点」に
今回は、その後、ある程度の成果物が整ったら、どうすればよいのか、という話です。
とにかく、あなたが、途中で気がかりと思ってしまうことは、まずは、気にしないでくださいね。
ちなみに、私の場合は、そうした箇所は、あえて、すぐ調べたりはせず、いわば保留箇所として印を付けて、気にせず、
そのまま先に進みます。

まずは、どうぞ、ダーッと、自分が書きたいことを書きましょう。

そして、その後、ある程度の成果物が整ったら、ゆっくりと、読み返してみたり、調べたり、整理したりしてみましょう。

自分の書いた文書を、少し時間を置いてから、落ち着いた気持ちで、プリントアウト(印刷)して読み返す時間をつくりましょう。
手書きの方は、また清書などする必要はありません。
最初に書いたものを、やはり、少し時間を置いてから、落ち着いた気持ちで、読み返す時間をつくりましょう。

そのときに、初めて気づきます。

最初の勢いで、昨日とか、今月とか、来年とか、書いてしまった箇所は、後から、あなたを確実に苦しめます笑。

自分が書いた文章を、受け手(読み手)が実際に読む時はいつだろうか、と考えると、
あれっ、これはいつのこと、と疑問に思う箇所になってしまうリスクがあるのです。

あれっ、と、書き手が気づいて、えっ、と、受け手(読み手)も思って、そこで止まってしまう。
そこで止まってしまったら、もうその先を読み進めてもらうことが難しくなり、
残念ながら、受け手(読み手)としては、途中で離脱してしまう、ということになるかもしれません。

最後まで読んでもらえない自分史は、悲しいですね。

エッセイ風にまとめて、どこからでも、気の向いたときに、お好きに読みたいところからどうぞ、というスタイルの自分史の場合でも、同じことです。


時系列で混乱すると、読み手は疲れてしまうのです。

読み手を誤解、混乱、緊張させない、疲れさせないことは、
私は、他者に自分の書いた文書を読んでもらいたい場合の、基本的なマナーのように思っています。


ここで、初めて、冷静で客観的な「編集者の視点」(第三者の視点)で、ご自身の原稿を読み返してみましょう。

昨日、今日、明日
先月、今月、来月
昨年、今年、来年

つい、そう書いてしまっている箇所で、あれっ、わかりにくいな、と思った箇所はありませんでしたか。

なるべく、時折、西暦でも和暦でもよろしいので、何年何月のことか、具体的に数字を入れて、受け手(読み手)の負担を減らしてあげましょう。

  例  正 それは、昨年2024年のことだった。  / 誤 それは、昨年のことだった。


いかがでしょうか。少しでもご参考になれば幸いです。


自分史づくりで、お困りの際は、
どうぞ、お気軽にworkfor ワークフォー に、ご相談のご連絡をください。

自分史作成の個別電話相談(初回のみ無料、30分間)のお申し込みは、こちらへ、どうぞ。

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〇生きる力を見つけるための「自分史」
〇生きる力を引き出すための「自分史」

2024.04.17

自分史づくり、あなたにしかない辞書

ようこそ、workfor ワークフォー「自分史コラム」へ、おいでいただき、ありがとうございます。

自分史とは、「自分の歴史(過去の出来事)を表現したもの」、
作り方や表現方法は自由です。


 自分史づくり、あなたにしかない辞書とは

過不足なく表現できて、伝わりやすい

あなたにしかない辞書、とは、
あなただけが頭の中に持っている、固有のデータベース、すなわち、語彙(ごい)=ボキャブラリー、単語や言い回しの集まり
と、workfor ワークフォー は解釈しています。
データベースとは、本来、コンピューターで関連する大量の資料を収集・保存・検索するのに便利なように整理した情報のファイル、のことを意味します。

この、あなたにしかない辞書が豊富で充実していればいるほど、あなたが自分史づくりで表現したい出来事の描写(時代背景、匂いや音なども含まれる)や、その時の喜怒哀楽の心情や、そう単純には割り切れない、微妙な表現が求められるような複雑な感情などが、
的確に過不足なく、細やかに表現できて、読み手にもストレートに鮮やかに伝わりやすい
ということはあると思っています。

一方、この、あなたにしかない辞書の中身(語彙数)が、残念ながら、あまり豊富ではなく、充実していない場合、いわば複雑で、単純にはとらえられないような感情などを、どう表したらよいのだろう、と自分史づくりの際などに、表現に苦労するということは、どうしても起きてしまうのでは、と思っています。いくら(頭の中で)探しても使えるものが見当たらない、という感じでしょうか。

語彙を増やす努力

だから、日常的に、語彙を増やす努力は必要だと思っています。
本や雑誌を読んだり、辞書を調べたり、新聞や雑誌、テレビやラジオの放送、ネット記事、人から聞いた話などで知った、新しい言葉や、これは、と思える表現方法などを、「あっ、これは、よいことを言っているな、とてもよく伝わるな」とか、「その通りだな、こういう気持ちを表すときは。こんな単語を使えばよいな」とか、感銘を受けたら、すぐ紙にメモしたり、スマホに入力したりして、できるだけ、収集・整理して、いつでも検索できるようにしておくとよろしいかと思います。

自分の感じた気持ちなどを、
より的確に、より過不足なく表現できて、他者(読み手)に伝わりやすくなり、本人としても、自身の気持ちや考えを再確認できて、気持ちもスッキリするはずです。
語彙が豊富な場合と、そうでない場合とでは、表現の選択肢の多さ、深さという点で、どうしても、差はできてしまいますね。

ただ、いくら考えを巡らしても、あのときの自身の気持ちやモヤモヤしたものを、適切に言語化できず、客観的に把握できないまま、宿題になっている、ということは、私も含めて、どなたにもあると思います。そういう場合は、時間をかけて、ご自身の辞書をより充実したものにしていけば、また、年齢を重ねて経験を積んでいけば、いずれ、適切に言語化できて、客観的に把握できるようになる日がくるかもしれません。

それでも、宿題のまま、ずっと持ち越して、よくわからないまま、ということはあるでしょうね。また、生きていく上で、あまりにも過酷で深刻な事態、言葉が出てこないような事態に遭遇することはあるかと思いますので、そういうときには、どうしても、言語化の限界というものはあるかとは思っています。

いずれにしても、自分史づくりに限らず、文章で自身の思いや考えを表現したいと思われたら、語彙を増やす努力はして、「あなたにしかない辞書」を充実したものになさることをおすすめします。私も含めて、それは長い道のりだとは思いますが、とても楽しい道でもあると思っています。

いざとなったら、出てこない

一方、昨日今日、例えば、誰かの講演で聞いた言葉とか、ネット検索で偶然知った言葉とか、新聞で読んだ言い回しなどで、「これはいいなあ、素晴らしいなあ」と思って、手書きでもスマホのメモ帳でも書いて残して、今度機会があれば使ってみようと思っても、なかなか簡単ではない、という現実はあります。

いわば、自身の体内に腹落ちした、自身の「獲得語」とならなければ、借り物の言葉のままだからです。

「あなたにしかない辞書」のどこかのページに一時的に張り付いている紙の伏せんのように、いわゆる「学習語」のままで、自身への粘着力は弱いので、知らない間に、はらりとはがれて、忘れてしまったり、とっさには出てこなくて使えなかったりするかもしれません。

特にプレッシャーやストレスがかかるような場面、いわゆる、頭が真っ白になるような緊急の場面では、いざとなったら、とっさにすぐには出てこない。仮に、何とか出てきたとしても、どうも、軽くて、薄くて、読み手に伝わる熱もなく、説得力も弱いのではないでしょうか。(※伏せんとは粘着力の弱い糊(のり)が裏面に薄く付いている、貼ってはがせる、小さな紙片のことです。)

そういうときには、普段、心の底から本当に信じて、絶えず心の中でも、外に対しても、繰り返し使っていて、ご自身で十分納得している言葉、つまり、あなたの「獲得語」である、「あなたにしかない辞書」にくっきりと刻まれたものしか、出てきません。

不思議ですが、私は何回も経験しました。皆さんは、いかがでしょうか。結局は、あなたにとってウソのない、あなたの信念・哲学・信条に基づいた言葉や言い回しだけが、「あなたにしかない辞書」に深く刻印されていくのだと思います。

まずは、あなたの「獲得語」で

だから、自分史づくりを進める場合、文章で表現したいという方には、過去の足跡をたどってみて、まずは、一番に思い浮かぶ単語、一番に思い浮かぶ映像、をキャッチしませんか、と申し上げています。

それら断片をきっかけにして、当時のことが徐々に鮮やかによみがえり、表現したいことがあふれてきたら、当面は、現時点での「あなたにしかない辞書」にある、あなたの手持ちの「獲得語」だけを使って、思うままに伸び伸びと短い文を書いてみませんか。誤字や脱字など気にせず、漢字が思い出せないなら、ひらがなでもカタカナでも構いません。正確な名前や年号が思い出せないなら、仮の印を付けてもよいですから。(それらは、いくらでも、後で調べて直せますので。)

そんな、いわば洗練されていない、できたてのホットな文章にこそ、あなたの気持ちや考えがありのまま表現されて、熱が確実に込められていて、よりリアルに、読み手に伝わるのではないでしょうか。

そして、そうした行為と並行して、できる範囲で自身の語彙を増やす努力はしていく、「あなたにしかない辞書」をさらに充実したものにしていく努力は、無理のない範囲で、続けていけばよろしいのではないでしょうか。

今はまだ、なじみのない「学習語」でも、いつの日か、あなたの「獲得語」となり、あなたの言葉として使える日が来ることを信じて。多少時間はかかるかと思いますが。

以上、皆さんは、いかがお感じでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ーーー

〇生きる力を見つけるための「自分史」
〇生きる力を引き出すための「自分史」

2023.12.12

「自分史なんて」周りからの否定的な意見には

ようこそ、workfor ワークフォー「自分史コラム」へ、おいでいただき、ありがとうございます。

自分史とは、「自分の歴史(過去の出来事)を表現したもの」、
作り方や表現方法は自由です。

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自分史作成サポートの現場で出会うお客様から、
自分史づくりに取り組もうとするにあたって、周りから否定的な意見を言われた、とお聞きする場合があります。
「このように考えてみられては、いかがでしょうか」と、ご助言しています。

「自分史なんて、そんなことはしなくてよい」、と言われたら

私は、自分史には、さまざまな表現のスタイルや取り組み方があり、
こうしなければいけない、という縛りは、できるだけ、少ない方がよい、
という考え方を支持しています。


もちろん、どなたかを傷つけることが目的の自分史や、恨みをぶつけるための自分史といったネガティブな動機のものや、
公序良俗に反するものと判断される自分史は、恐れ入りますが、ワークフォーとしては、お問い合わせやご要望があっても、
サポートはできませんので、お受けしておりません。そうした原則ルールのようなものは、設けさせていただいております。

ということで、ご本人様が、それぞれの「納得解」を見つけて、その方向に沿って、楽しく進めていただければよい、と思っています。

ただ、「自分史をつくろうと思っているんだ」とか、「今、自分史を書いている」と、周りのご家族や友人などに、ご本人様がついお話したら、
「自分史なんて、そんなことはしなくてよい」、と、否定的な意見を言われたことがある、ということを、時に聞きます。
せっかく、ウキウキワクワクした気持ちで始めているのに、やる気がそがれる、と。

また、逆に、「自分史を書くなら、こうでなきゃ。こういう風に進めなきゃいけない。こういうことを書いてはいけない」、とか、
その方の持論をいろいろと述べられて、あれこれ注意される、
そのため、自分でも混乱してしまい、どう進めていったらよいか、わからなくなる、ということも聞きます。
両方とも、残念なことですね。

自分史への他人からの意見は、あまり気にしない、スルーする、聞き流す

人様により、何に価値を見い出すかは違いますので、やむを得ないこととしても、
自分史づくりを始めてみたい、と思った、当のご本人様が納得できないなあと思われたなら、
他人(ご家族や友人も含めて)からのご意見は、あまり気にしない、スルーする、聞き流す、ということで、やり過ごすとよろしいのでは、と思います。

ご自身にとって参考になる、と思われることだけ、取り入れていけば、よろしいのではないでしょうか。
 
あなたが、世界でたったひとつしかない、あなた自身の「自分史」づくりを進めていこう、と思った熱いお気持ちが、
すべての出発点です。そこには、大きく深い意味があると思います。
そのことを、大切にしてくださいね、と、いつも、申し上げています。

それでも、ご家族や親しい友人の方には、できれば、温かくご理解いただきたいですね。
冷静になれる機会を見つけて、少しずつ、ご自身の自分史づくりへのお気持ちをお話してみて、また、一生懸命取り組むお姿を見てもらい、
いずれは、少しでもご理解いただけるようになれば、よろしいですね。
自分史づくりは、周囲の方々との、よきコミュニケーションのためのものでもありますから、
自分史づくりによって、よき関係性が損なわれることなどはないように、と願っています。

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〇生きる力を見つけるための「自分史」
〇生きる力を引き出すための「自分史」

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